健康の気づきその2、聴覚(耳)科学


 「聴覚脳」(篠原佳年、きこ書房、2003.11.1日初版)を参照する。見出しで、「耳を変えれば人生が変わる」とある。

 病気の患部を対症療法で治すのも良し悪しで、その病気の拠ってきたるところの真因を見つけ出して治療せねばならない。昔から「病は気から」と云われているが、これには根拠があり、「気」又は「心」を科学して治癒させることが肝心という気づきに至りつつあるのが最新の脳科学の世界の発見である。

 近代哲学の祖と云われる17世紀フランスの哲学者デカルトは、心と身体は別物とする心身二元論を唱え、心は脳の中にある松果体を経て生まれてくるという説を述べた。

 五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)。見ると聴く。聴覚セラピー。脳へ情報をインプットするための外部情報収集装置(センサー)に当たる感覚器官。味覚、触覚は接近している。視覚、聴覚は離れた位置にある。嗅覚が真ん中にある。

 「心を変えれば病気も治る。人生が生き生きと輝く」
。「心は聴覚に繋がっている」。

 「聴く」と「聞く」の違い。「聴く」は、意識的に音を受け入れている状態。「聞く」は、自然に音が流れ込んでいる状態。

 「耳と心は繋がっている」。耳は脳と繋がっており、心や身体の病気や不調と関わっている。耳が原因のリアクションも多い。

 耳は、古代エジプト文字でも、生きる、生命を表わす文字に使われている。古代ギリシャでもそうであったが、聴覚療法や音楽療法は昔から行われている。仏教の経文や念仏も一種のそれかも知れない。「耳がキャッチするもので、その人の人生が左右される」。「聴覚はいわば人生の水先案内人」。

 その大事な耳が、現代では、雑音に晒されている。ストレスで聴覚障害が発生している。聴覚の歪み。耳鼻咽頭科は中耳炎などの病気治療、補聴器を使う際の聴力検査などが主で、聴覚の歪みを対象としていない。

 聴覚と病気の因果関係の医学的解明はまだまだこれから。

 一見、耳とは関係ないと思えることでも、実は大いに関係していることが経験的に判明している。逆に言えば、耳を治すことで身体の不調が治り、気分が変わる。生活意欲が高まり、対人関係が改善される。

 耳は、単に音が聞こえるか聞こえないかではなく、脳の活動や免疫、身体感覚に影響を与えている。

 視覚に対する関心は高く、聴覚に対しては低い。視覚にはメガネがあるが、聴覚にはそういうものがない。

 生活上の騒音、雑音からくるよりストレスは、気づかないうちに溜まる。「突発性難聴」。耳鳴り、めまい。集中力や注意力。気分。肩こり。物忘れ。好奇心。行動力。老化と単純に片付けるのではなく、聴覚とのつながりが詮索されねばならない。

 健康ブームの中でも、聴覚に対してはおろそかにされている。耳から老化が始まる。脳に与える影響大。音楽家や耳が健康な人は年齢の割りに若々しい。

 耳は、脳だけでなく、三半規管を通して運動感覚やバランス感覚と関係している。グルグル廻ると目が廻るのは三半規管のせい。自律神経をはじめ身体の様々な神経に関係している。脳と身体を結ぶ神経が集まって束になったものが、耳のすぐ後ろを通って首に抜けている。耳には様々な神経に繋がるツボが集中している。

 利き腕があるように利き耳がある。右半身が左脳と関係し、右耳と関係。左半身は右脳と、左耳。

 
 リラックス状態でアルファー波。脳の視床下部から脳内快感物質ベータエンドルフィンの分泌。モルヒネの30倍の鎮痛作用があると云われている。陶酔感、免疫機能を高める。心身の癒し効果。ドーパミン、セロトニン、などの神経伝達物質。脳内ホルモンと云われる。
 「トラウマ」(trauma 心的外傷)
耳は非常に精巧なシステム。
外耳、中耳、内耳(ないじ)に分かれる。耳たぶ(耳介じかい)から鼓膜までが外耳。鼓膜から鼓室。そこにツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という三つの耳小骨(じしょうこつ)。中耳。次に、カタツムリそっくりの蝸牛(かぎゅう)器官、その上に三半規管と耳石器がある。コルチ器というセンサーから脳へ。内耳。
外耳の気導音(空気音)から、中耳で骨導音(骨振動)へ変換され、内耳で電気信号(神経インパルス)に変換、脳へ。神経細胞ニューロンからニューロンへ。その継ぎ目がシナプス。脳で電気信号が音として認識される。音は脳で聞いている。脳で音が作られる。

 視床下部から大脳新皮質。
聞くhear
聴くlisten
ディフェンス耳、コミュニケーション耳

 周波数
英語圏2000ヘルツ〜12000ヘルツ
日本語圏125ヘルツ〜1500ヘルツ
各国の言葉には専用の周波数帯がある。「ネィティブ耳」
耳は、ハードウェアではなく、ソフトウェアの働きで作られている。
聴覚改善で、気持ちがはつらつとし、若返る。身体の不調が治り、血流が良くなる。脳が活性化する。
「聴覚セラピー」

 脳内のニューロン・ネットワーク
 聴覚セラピーの知られざる効果、モーツァルトの音楽が身体面・精神面に及ぼす影響力を、医学博士の立場から明らかにし、その応用(セラピー)について解説した書。
 

高周波音

 周波数ゾーン

高音域 クリエイティブゾーン
中音域 コミュニケーションゾーン
低音域 ボディゾーン


 シャワー

●著者略歴

 篠原 佳年(しのはら よしとし)

 1950年大分県生まれ。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学医学部第三内科を経て、医療法人しのはら医院を開設。院長としてアトピー性皮膚炎および膠原病(主に慢性関節リウマチ)を中心に治療を行う傍ら、視覚、聴覚、および東洋医療を使ってのさまざまな病気や障害を治す研究をしている。現在、聴覚カウンセラー協会を設立し、NPO認可申請中。聴覚セラピーの普及を全国に展開し、21世紀のアウェアネスのために多数の講演もこなす。聴覚カウンセラー協会会長、モーツァルトセラピー研究所所長、快癒塾塾長、医学博士。
 著書に『音の子育て』(知玄舎)、『モーツァルト療法』『絶対モーツァルト法』『絶対成功力』(マガジンハウス)、『幸福力』(PHP研究所)、『快癒力』『快癒力2』(サンマーク出版)、『治癒力創造』(主婦の友)、『意識の扉をあけて』(七賢出版)、『魔法のくすり箱』『ファンタジックゴルフ』(コボリ出版)、『いつでも今がいちばん幸福』(竹内書房新社)、『生死同源』『あなたには快癒力がある』(幻冬舎)、『人生50歳脱皮論』(講談社)など。



(私論.私見)