補足(37) 宮顕―不破系党中央の「友党間の内政不干渉理論」の復古性について

 宮顕―不破系党中央の「国際友党間の相互内政不干渉理論」のエセ性について確認しておくことも必要である。それによると、概略次のような論理構造になっている。
@ 相互に当該国の公認共産党であるとして唯一性を確認しあう。
A これにより分派ないし反党集団に対する支援を打ち切らせる。
B 「革命の輸出反対」という新テーゼを創り、相互に当該国の公認共産党の見解及び政策を認め合う。
C これにより、当該国の公認共産党間は原則として、批判及び非難及び友誼的勧告も控える。
D マルクス主義理論の創造的発展をそれぞれが別個に進め、互いの理論の検証は極力控える。

 凡そ以上のような特異な特質を持つのが宮顕―不破系「国際友党間の相互内政不干渉理論」である。こうなると、共産党宣言に高々と宣言された万国の労働者団結せよ!の正反対の理論に帰着していることになる。それが宮顕―不破系党中央の本質であるからして当人の間ではその通りであるのだが、我々は何ら受け入れる必要は無かろう。むしろこうした変種理論に汚染されてはなるまい。

 これまでの左派運動の経験を通じて教訓化され、必要とされているのは、この変調論理の真反対のことである。国際友党間においても、党内においても、左翼党間においても、党内外においても相互に何ら実害なく理論を検証し合い、不断に理論を鍛え弁証していく組織論、運動論こそ期待されているのではないのか。

 2002.9.25日れんだいこ拝


 これを証する貴重な一文が[JCP−Watch!]掲示板 に掲載されており、これを転載しておくことにする(段落替え、ゴシック文字等はれんだいこによる)。関係者の皆様ご理解頼みます。
 Re[3]:拉致事件についての共産党の態度変更  天邪鬼(02/9/25 09:39)

> ありがとうございました。橋本敦議員の質問を入手したいと思っていた ところでした。
> それにしても、1988年にこういうふうに言っていた日本共産党が、なぜ2002年に、あんなふうなテイタラクになったのでしょうか?
> このことについて、天邪鬼さんはどうお考えですか?

 時間が取れないので感想的に,共産党は1983年ラングーン事件を批判したところ,総連,北朝鮮から公然と反撃され交渉が断絶した。評判の悪い「朝日ニュースター」の「志位委員長は語る」によると,2000年10月,「意見の違いがあった場合でも敵対的な論争をしない」という条件で,復交したようである。総連との復交は一体の朝労党との復交も事実上行われていると見るべきである。

 復交交渉の際,ラングーン事件,さらには関係をさらに悪化させた大韓航空機爆破事件につき,真相が明らかにされたという報道はないので,うやむやの手打ち,頭を下げたので(なんでかはよくわからないが)許してあげたという程度でしょう。日中,日朝の党関係の復交では,民主主義抑圧体質,強制収容所付社会主義は不問にされているということでしょう。

 だから,不破氏は中国で天安門事件の話と瀋陽公使館事件のやり方のまずさを話題にはしたが,社会主義と市場経済を一枚看板とする今回の訪中で,民主的政治体制をつくる重要性について(あまり出来のよくないレーニン批判本の唯一の取柄)一言も発していない。また,総連との復交に関していえば,明確に国際法を破っている国家を批判して,批判の根源であるラングーン事件や大韓航空機爆破事件についての説明を受けずに(「志位委員長は語る」からはそうとしか読み取れない),復交しようとする対応は,拉致問題はあるが国交正常化が第一だという今回の態度に共通する。うがっていえば,不破江沢民会談で危機にある金正日体制を崩壊だけは避けようと合意した節もある。だから,中身も検討せず小泉訪朝にもろ手を上げて賛成した。

 拉致問題への態度変更は,2000.10.22、「赤旗」,「国民の前でいったい日朝交渉で拉致疑惑を問題とする根拠となる客観的な事実はどこにあるかを明らかにし日本政府としてどんな解決策を北朝鮮に求めているかを具体的に説明すべきである」。テレ朝サンプロ,志位書記局長が、「我々は警察庁の幹部を呼んで拉致の根拠を糾した。彼らは、拉致は疑惑といって、根拠を示さなかった。疑惑なのに日朝交渉で重大案件扱いはおかしい」 10.25,不破委員長が、党首討論で、疑いのある話で外交交渉をする例は世界に殆どない。「疑惑だという段階にふさわしい解決の仕方があるはずなんです。肝心の中身が定かでない」と発言。総連=朝労党との復交によって拉致問題への態度を変えたとしか考えられない。

 「赤旗」が書き立てる不破質問は村山超党派訪朝団に帰結するので,なぜこれを得々と書くのか分からない。なおこの訪朝団には共産党議員も加わるが,金日成廟で礼拝をしなっかたという自慢話以外の活躍,主張した論点は知らない。

 兵本さん関係では,橋本敦質問以来この問題の追及に尽力し,97年横田めぐみさんが拉致であることの解明に貢献,それが契機で拉致被害者家族会の発足に協力。98年6月?(文春に手記あり)公安との関係を疑われ査問,除名。議員秘書が公安と接触することはありうることなので真相は不明だが,ひとまず,拉致被害者の救済より,党員の公安との接触(救済活動には必要なことだが)を重視したとしておこう。

 最後に,日本政府のあいまいな対応の一因に拉致の証拠の開示が不十分ということがある。警察の無線傍受とされているが,これまでの知見から自衛隊=米軍も含まれるであろう。認定拉致被害者の正確さに驚いたが,私も救う会発表の字面だけ見て証拠不十分と発言したこともあり,情報消化の難しさを考えている。