補足(17)311 不破論法解析考総論

 

 (最新見直し2006.5.19日)

 世に不快な論法というのがある。宮顕―不破系の論法はまさにそれである。その狡猾さでは、オウム真理教のスポークスマンとして一世風靡した上祐如きは足元にも及ばない。残念なことは、宮顕―不破式詭弁がその政治的勢力以上の攪拌力でもって我が社会を汚染しつつあり、その浸透ぶりに応じて我が社会は活力を失いつつあるやに見受けられることである。特にマスコミ系、官僚、政治家、教職員への汚染が激しい。この断言がれんだいこの言い過ぎかどうか共に確かめん。

 2003.10.19日 れんだいこ拝

 不破理論の特徴は、人民大衆の不活性化理論であることに本質がある。その論法と理論は人民大衆の精神をスポイルさせるという意味である。非常に饒舌であるが、いわば大衆を病人に見立てて何とかしてベッドに括り付けようとしている観のある理論である。氏の言辞のソフトさはこのセンテンス上で為される病人向けの優しさであり、療法理論である。いわば医者の見地から愚昧な大衆に指示を為す事になる。健常者には却って無用有害なものであり、それでも括りつけようとするのなら、逆に氏を括り返してやらねばならない。

 「不破論法」を端的に総括すれば、「それは水銀中毒理論である」と云える。水銀は現代では水俣病、新潟イタイイタイ病などに象徴的な重金属汚染物質として知られているが、その昔には厚化粧用に使われたこともあり、長寿薬として中国の皇帝が服用したこともある。歴史のどの段階からか分からないがさすがに副作用の危険性が認識されたのであろう、その種の使用は長続きしていない。

 「不破論法」が日本左派運動内に台頭してきたのは1960年代からであり、不破の党中央への登壇に伴い70年代頃から満展開し始めることになった。不破をそのように引き上げた宮顕が強面(コワモテ)を売りにしていたのに比して、不破は「ソフトスマイル」で補完する事により両者は阿吽の呼吸で日共のその後を指導し続けてきた。やがて宮顕が第一線から退き、80年代後半より「不破論法」のオンパレード時代へと移った。

 その結果、日共党内は如何なる事態に陥ったか。れんだいこが冒頭で述べたように、あたかも水銀中毒症状に陥ることになった。90年代より新世紀初年の2003年現在まで水銀汚染されたかのように脳機能が停止し、組織機能がボロボロになっている。少なくともれんだいこにはそのように見える。

 では、「不破論法」のどこが「水銀中毒理論」であるのか、以下これを検証する。ここであらかじめ伝えておけば、課題の問題意識までには能力を見せるが、その設定方法が姑息で決して正面から取り組まず、(こういう姿勢は腰の奇形を生むのだが、そういう兆候があるのかどうかまでは分からない)そういう訳だから理論化の際には創造的貢献にはほど遠く、その時々に当り障りの良い迎合的且つ体面ばかり重んじる論理を駆使することになる。党員がこれを習い覚えると、おっつけ水銀中毒症状に陥るということである。

 この汚染から如何に抜け出るのか。銘々の能力且つ組織の見識が問われている。

 2003.5.8日 れんだいこ拝



【不破式水銀中毒理論演題「党の組織活動改善の手引き」】
 ここに不破論法の特質を示す「六中総不破報告」があるので俎上に乗せる。新日和見主義事件を誘引する六中総の直前に「党の組織活動改善の手引き」という大衆的前衛党路線推進の文書を書記局名で発表している。その中の「党の組織活動改善の手引き」で触れた部分を以下に引用する。

 この「手引き」は、党がそれまでの「少数精鋭」的な党から大衆的前衛党として転換させることを組織方針として打ち出した時の重要文書である。この転換の是非論は難しい。問題は、この重要な転換に当たって、不破がどのように党内に提起したかである。


 「 数万の党から三十万近い党へのこの十年間の発展は、なによりもまず、多くの同志たちの文字どおり寝食を忘れて革命の事業に献身するという、困苦にうちかつ英雄的な活動によってかちとられたものであります。党活動におけるこうした英雄主義は、半世紀の歴史に裏付けられたわが党の誇るべき伝統であると同時に、将来にわたって、党活動全体の貴重な推進力となるものです。

 しかし同時に、いま重要なことは、そういうプロレタリア的英雄主義をはげまし発展させながら、党の方針を支持し、党の一定の活動を担う善意をもっている多くの党員が、さまざまな条件や環境のもとで、その能力と条件に応じて活動できる道をひろくきりひらいて、党の全体の活動力を大きく前進させると同時に、まだ党員としての成長のいろいろな段階にある多くの党員が、豊かな同志愛にささえられて成長できる道を保障することであります。

 共産党が、日本革命を指導する前衛党にふさわしい英雄的精神を発揮しながら、すべての党員の生きいきとした自覚的な活動を保障し、発展させること、これが、プロレタリア英雄主義を発展させつつ、プロレタリアヒューマニズムに立った党風を確立するという問題であります」。

 さて、この演題の論理解析に取り組まれた各々方よ、君達にはこの報告の真意が読み取れるだろうか。出来る者は読解のセンス有りとれんだいこが誉めておく。イエスマン式にソウダソウダと合点ばかりさせられる者は残念ながら既に水銀中毒で病膏肓に陥っていると思わねばならない。

 以下、れんだいこが次のように解析しておく。参考にされたし。

 第一に、簡潔にこの提起の持つ意味を明確にさせ、賛否を問う形で持ち出しただろうか。何ともはや何を云っているのかわからない@
「言語明瞭、意味明瞭、要点すり替え」になっていないだろうか。A・【玉虫色、折衷】B・【遠回り曖昧、煙り巻き話法】で、C・【姑息、卑怯】にも大衆的前衛党への転換を指針させていないだろうか。実にここに不破話法の特質がある。D・【スマイルソフト】はかような時にも真価を発揮しているということを肝に銘じておくべきだろう。

 第二に、仔細に見れば、「なぜ転換がなされねばならないのか」、「この転換により、『プロレタリア英雄主義を発展させつつ、プロレタリアヒューマニズムに立った党風を確立する』ことが出来る保障がどこにあるのか」について何も語っていないことが分かる。従来の「少数精鋭」的な党組織論者を上手に持ち上げ、そうは云い否定し、とにかくこれからは大衆的前衛党論で行くんだ以外に何も語っていないことが分かる。この
E・【肝心なところの論証抜きに結論だけ上手に持ち込む】のが不破話法の特質である。

 第三に、その他の内容を織り込んで
F・【長大饒舌論文化】させることにより読み手を辟易させ、G・【読まぬうちからイエスマンにさせるという常套手法】も駆使される。

 第四に、
H・【ご都合論法でその場凌ぎする】という特徴がある。しかして、過去の言説を秘匿し、不都合な記事は表に出さぬよう細心の注意を払うと言う癖がある。もし、それでも表面化すると、I・【弁解を上手く為し、それも効かないとなるや公然とウソをつく】

 例題とは関係ないが、次のような遣り口も目に付く。
J・【少しでも関与したことなら俺がやったんだと手柄を吹聴し、言葉巧みにだます詐欺師】的論法が多用される。更に、K・【情報の中からご都合主義的に選り好みし、敗北を勝利と言い含める。それも叶わないときは、捲土重来で雪辱を期すのが真の責任と詐術し、万年座椅子に温もる】。選挙の言い訳を想起すれば解説不要だろう。

 いずれも、マルクスやレーニンが戒めたやり方ではある。マルクス、レーニンがお嫌いなら、然るべき人なら誰でも戒めたやり方ではある。

 2002.11.4日れんだいこ拝




(私論.私見)