| 補足(16) | 宮顕の丸山真男批判の反動性、宮顕党中央イデオローグの生態考 |

| 新春インタビュー赤旗1月1日号、赤旗(日曜版)1月16日号で、東大政治学教授丸山眞男批判論文が掲載され、「丸山理論」への本格的批判キャンペーンが始まった。丸山氏は政治学研究の第一人者として著名であるが、戦前日本共産党の党活動が封殺された負の側面も含め真摯に総括することの必要性をコメントしていた。赤旗はこれに噛み付いた。同氏の論調を、「日本共産党にも戦争責任があるという主張」、「要するに、日本共産党は侵略戦争をふせぐだけの大きな政治勢力にならなかったのだから負けたのだ、したがって、侵略戦争をふせげなかった責任がある、“負けた軍隊”がなにをいうか、情勢認識その他まちがっていたから負けたんだと、そういう立場なんです」というように批判しやすいように歪曲し、その主張をたまたま日本共産党が「50年問題」で混乱している時期に世間を風靡(ふうび)した学説であるとし、「丸山眞男氏の『戦争責任』論の論理とその陥穽」として批判した。 続いて、「新しい理論的探究――丸山眞男の天皇制史観への反撃」で、「その一つが、丸山眞男の天皇制史観の問題です。この丸山眞男・元東大教授の天皇制史観はなかなかこったもので、それを近代政治学として裏づけているものであります。つまり、天皇制は無責任の体系である、責任がとれない体系であるというものです。それだけならともかく、その天皇制に正面から反対した日本共産党にも、実は天皇制の『無責任さ』が転移しているのだというのが、丸山の天皇制史観の特徴であります」、「何十年かたちまして、日本の現代論についてみると、党から脱落したりあるいは変節したような連中が、丸山眞男の天皇制論をもってきて、いまだに自分たちの合理化をやっているということがわかりました。革命運動のなかに天皇制的精神構造があるというようなことをいいまして、いろいろな攻撃をくわえてきたわけであります。丸山眞男の一番大きな誤りは、歴史を大局的に見ることができないということです」と総括した。 これに対し、宮地氏の批判は次の通り。「宮本氏による歪曲のひどさ」として、「共産党戦犯」論と「政党の政治責任としての戦争責任」論とでは、その意味がまるで異なる。「 侵略国側の戦争責任といった場合、天皇、軍部、財閥等の戦争推進者の戦争責任は絶対的なものであり、それは戦争犯罪に相当するものとして、『戦犯』となります。それ以外の国民、各階層、各政党は、被害者であると同時に、直接間接の加害者となったのであり、侵略国側の国民としての加害責任が全てに問われます。ただしそれは政治責任、結果責任としての『戦争責任』であり、アジアの国々を侵略し、2000万人の死者を出したという加害の責任があるとしても、捕虜虐待等の事例を除いては、『戦犯』という性質のものではありません。 宮本氏は、丸山氏の『共産党の政治責任としての戦争責任』論を、丸山氏の『共産党戦犯』論とする、ひどい歪曲をしているのです」、「宮本氏は、コミンテルン日本支部にとって、1922年結成から1935年壊滅までの13年間、戦争に一貫して反対し、闘ったことが『絶対的免責事由』なのであり、政治責任、結果責任としての戦争責任を問われるいわれは一切ないという立場に立っています。それに対して、丸山氏は、果たしてそう言い切れるのか、天皇の戦争責任と共産党のそれを先験的に除外するという『大多数の国民的通念』は正しいのかという疑問を提起したのです。 その根拠として、次の二点を挙げています。第一は、戦前の日本共産党が、戦争推進か阻止かという点で、体制か反体制かという点で、天皇制の対極にいた政党であり、『最も能動的な政治的敵手』であったことです。 第二は、前衛政党、即ち前衛党の看板を掲げた政党だったことです。前衛党とは、科学的真理の、世界と日本における唯一の認識者、体現者であり、政治的実践における無謬者であると自己規定してきた政党です。そういう『前衛党』の看板を掲げる以上、戦争突入という結果になったことに対する責任をのがれることはできない。そこから独自の立場での戦争責任を認めるべきではないかという疑問を提起しているのです。天皇の戦争責任が徹底的に追及されず、同時に国民全体、各階層、各政党の戦争責任問題の位置づけを確定するのが弱いことが、日本の政治状況にとって重要な問題となっている。天皇制の対極にいて、かつ上記の規定の前衛党を名乗る日本共産党が『日本共産党だけは一切戦争責任がない』としているのは、それらを追及し、確定していく上での重大な障害の一つになっているという状況認識が、丸山氏の見解の根底にあります。この点については、水田洋名古屋大学名誉教授は、『象、22号』で、『日本共産党は、最近、丸山眞男が四十年近くも前に書いた共産党戦争責任論に、むきになって反論しているが、「敗軍の将」にも、戦争犯罪の主犯たちとはちがった意味で責任があるのは当たり前だし……』と批判しています」。 更に、「宮本氏の歪曲的規定の根拠となる丸山氏の文献は存在するのか」として、「丸山氏の『共産党戦犯』論」(新春インタビュー)という宮本氏の断定的規定はどの文献を根拠としているのでしょうか。私の調査、検索では、丸山氏によるその用語使用、それを類推させるような言い回し使用は一切ありません。 もしそれが丸山氏のどこかの文献に存在するのであれば、(注)で述べた私の意見は撤回します。その存在をご存知の方は、メールで教えていただけないでしょうか。もしそれがないのであれば、宮本氏および共産党は、『学問の世界での日本共産党の働き』などと『学問』を語る資格はありません、と反論している。 |
| 【宮顕党中央のイデオローグの生態考】 |
| 1、都立大教授塩田庄兵衛の一連の著作 |
![]()
(私論.私見)